『Thank you for everything』


『Thank you for everything』

あんなに苦しかったことが 嘘のように
過ぎていった台風と夏の名残り
厚手のジャケットを着るのはいつ振りだろう
寒いくらいの澄んだ風が
吹き抜けながら 街の熱を奪う

 

 

再会出来て良かった
言葉が届いたかはどうかは もう知れないけれど
ありがとうと告げられて良かった

 

出会った頃から 素直に向けなかったのは
過去の傷と幾つものトラウマと背負った悲しみのせいだった
その弱さを言い訳に
想うばかりで 求めることが出来なかった

 

それでも
この愚かで理不尽で途切れそうな人生に
何度も 偶然を呼んで 出会ってくれてありがとう

 

素直に幸せを願えない私に
眩しい世界を観せてくれてありがとう

 

想像も出来なかった事態に見舞われて
枯れてしまいそうだった心で
途方もなく歩みながら
わかっているつもりでも
いつか 報われるじゃないかと 思ってしまうことがあった

これほど耐えてきたんだから いつか…

 

それでも それは私の都合で わがままな欲で

 

あなたの在りたいかたちで生きていくことや
楽しそうに 幸せそうに いてくれることが
こんなに嬉しいと
それがこんなに幸せなんだと
気付けて良かった

 

 

自然に、

あなたがそう言ったように
自然に
この道を生きて

 

また
もし出会うことが出来たなら
これまで以上に
あなたの幸せを願いたい

 

悲しみを背負った私ではなくて
弱い私ではなくて

 

ただ
ひとりの
鎖などない
私として。

 

『Thank you for everything』

『Thank you for everything』

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